美容界の大御所の方にお会いしました。
かつてはコンテスト荒しで
美容専門誌には常連で登場したほど
日本チャンピオン
世界チャンピオン
今も、海外で活躍中の先生たち、元気でした。
技術さえ上手ければ有名になれると・・・
30数年前は誰もがそう信じて、人が寝ている間も努力を続けたものでした。
※私は落ちこぼれてしまいましたが(涙)
そして、今でもそう信じて
「技術者なら、技術を磨け!! 技術を語ろう!」
と吠え立ててはりました。
でもねっ
「実際は
俺はこんだけ上手なんだ!! 優勝したんだ!
またまた、こんなすごい技術を習ったんだ!!
・・・って、いくら吠えてもなっ
お客さんには関係ないことなんや!!
そういう事に、最近やっと気が付いたんや。。。」
二次会で、ちょっとお酒が入った後の本音。
「先生、気ぃ付くのん遅っそいわっ~!!」と、
突っ込んどきましたけど
年を重ねて丸くなったのか、かつてのカリスマ
私なんかが、話しできる人ではない雲の上のお方
そんな、人だからこそ
私たちに
こっそり、ポロッと本音を教えてくれたのだと思います。
愛すべき技術バカの職人です。。。
(若い時どれだけ努力したか、苦労されたことか~心から尊敬しています。)
どれだけすごい技術をかき集めていても、
どんなに多くの知識を持っていても、お客様に関係はないのです。
お客様がどうして欲しいかを突き止めることが大事なんですねっ。
お客様は
専門的な事は知りません。
どんなカット技法の違いもも知りません。
どうやってオーダーしたら良いか、分からなくて当然なんです。
とにかく、自分の思うところの理想の形にしたいのです。
でも、どうやれば、思い通りになるか・・・
そんな事、プロじゃなきゃ分からんのです。
基本、お客様は、遠慮してはります。
どうやったら、理想形になるのか分からないから
的確な注文が出来ないけど、ヤヤコシイ事言いにくいし・・
プロは、お客様のそんな気持ちをうまく引き出して
どうなりたいのか、お客様の理想を探り
それに必要な仕事をすればよいのです。
改めてそんな事を考えた日でした。