ちょっと聞き取りにくい、かすれたお声でした。
「体が動かなくて、車イスでんねん・・・
短こぅ切ってパーマをかけてやってもらえまへんか?」
と、
お体が不自由になられた奥様の施術依頼でした。
ご希望日を聞くと
「月曜日は●○であきまへん・・・
火曜日は・・・・
水曜日は・・・・
木曜日は・・・
金曜日は・・・
・・・・
・・・」
結局
次の日曜日にしてほしいということでした。
あいにく、当面の予約が詰まっておりお断りをして先の日曜日を提案したのですが～
「はぁぁぁ～そうですかぁ・・・・・
(´＿｀｡)
早よぅ、家内を綺麗にしてやりたいんですわぁぁ
こないだまでは、ワシが車いすを押して家の近くのパーマやへ行っとりましてんけど
もう、ワシも足やら腰やらが痛とぉてなぁ～
・・・・・
お宅に頼んだら、車で迎えにも来てあんじょうしてもらえるっちゅうて・・・
知り合いに聞きまして・・・
そうですかぁ・・・
はぁ～・・・」
ため息ばかり聞こえてきます。
そしてリピート
「ワシも足やら腰やらがなぁぁ・・・
こないだまでは・・・・・
こんな年寄り二人で・・・(ﾉ_･｡)」
と、ひどく落胆されている様子で
ついに、のんちゃん又やってしまいました。
「分かりました。
次の日曜日にお迎えに行かせます。」
どうしても放っておけなかったのです。。。
幸い、その時間は親しいお客様が入っていたので
(ほぼ親戚みたいな付き合いの人で、とってもやさしい人)
チョッとずれてもらって、
お任せください
のんちゃんその日は
昼飯抜きの覚悟を決めました。
傷んだ髪を健康にしたいお客様だけに、こだわりの施術を提供しているのですが
時には
お年を召した方、お体が不自由でお困りの方も何とかします。
お迎えにも行きます。。。
過去に自分も車イスの時期があり、不自由な経験をしています。
傲慢だった私に、神様がわざと不自由な経験をさせてくれたんだと
感謝しています(*^^)v
明日も喜んで頂ける仕事が出来る体に感謝♪
